人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

日々のしをり

liaison11.exblog.jp

せご・・・



マスメディアではさっぱり報道されてはいないが、ネットではもう知れ渡っている話だけれど・・・。

先日の国連での演説で、我が国の総理大臣は、ガラガラの会場で、例によって役人の書いた台本を堂々と棒読みした。

そして、外連味もなく、「背後」を「せご」と読んで(!)、またまた「云々→でんでん」以来の話題を提供している。

               ●

こういう人が保守だの、美しい国うんぬん(×でんでん)だのと言っている。
    うら
なんとも心悲しい話で、揶揄する気にもなれないけれど、こんな時は江戸の住人のように、それを笑いのめさないことにはやってられない気もするほどだ。
               ●
                        せご
で、彼の方は、今やネット上で「西郷どん」ならぬ「背後どん」と呼ばれている。

それで思い出したんだけど、西郷どんは西南の役で敗走し、辿り着いた故郷の城山で被弾をして、側近の別府晋介に介錯をさせ自刃して果てた。
               ●

私は、畏れ多くもその時の西郷どんの言葉をそのままに拝借して、「背後どん」にこう言ってやりたい。

「晋どん、もうここらでよか」
   



==============================

(ご注意)
このブログに掲載されている広告は、全てブログ会社が掲載しているもので、私とは一切関係ございません。        /Sido
# by sido-nikki | 2018-09-29 09:31 | その他のこと | Comments(2)

秋のお彼岸



季節の変わり目、雨が続いて急に薄寒くなったせいか、このところ体調がなんとなくすぐれず、気力も湧かない。

そうこうしている内に、ついこの間お盆だったのに、早いもので、もう明日は彼岸も中日。

俳句も、さっぱりだが、なんとか一句。



            ひとすぢ
       結界のやうに一条曼珠沙華   子瞳
   



==============================

(ご注意)
このブログに掲載されている広告は、全てブログ会社が掲載しているもので、私とは一切関係ございません。        /Sido
# by sido-nikki | 2018-09-22 20:37 | 日々のこと | Comments(0)

とんぼ




      蜻蛉や杭を離るる事二寸   夏目漱石




昨日の日曜日、また朝早く目覚めてしまい、またNHK俳句を見てしまった。

課題は「蜻蛉(とんぼ) 」。

この季語、普通は風流な心をくすぐるのだろうが、私はあることを想い出して、この歳になってちょっぴり切ないような気持ちが湧いてくる。
              ●

私が小学生だった昭和の30年代は、社会全体がまだ貧しくて、知的障害の子供や大人がそのための施設でケアされることもなく放置されている、そんな時代だった。

私の町内にも、遊び仲間とは呼べないけれど、痩せた小柄な男の子がなんとなく私たちに混ざって遊んでいることが時々あった。

私たちは、その子のことを除け者にはしなかったが、だからといって、特別やさしく接してもいなかったように思う。

              ●

その子がどんな顔をしていたのか、さすがにもう定かではない。

自分たちの学校では見かけないその子が、どこに住んでいるのかさえ、なぜか誰も知らなかった。

ひょっとしたら、どこか遠くから来ていたのかも知れない。

              ●

秋になると、その子は採ったトンボをたくさん詰め込んだ広口のガラス瓶を持ち歩いて、ちょっと自慢そうにその獲物を私たちに見せていた。

いったいどうやって、あんなにたくさんのトンボを採ったのだろう。

瓶の中に詰まったトンボの死骸は、ちょっとグロテスクだった。

              ●

ある日のこと、その子が死んだらしいという噂を耳にした。

けれども、それが本当なのか、本当ならどうして死んだのか、詳しいことを確かめる術もなかった。

それから、その子の顔を見掛けることはなかった。

              ●

子供心に、あの子はもうどこにもいないのだ・・・と思うと、ただ可哀そうというよりも、なんだか不思議な気がしたことを今も憶えている。



    とんぼう
     蜻蛉やこの世にとまり何処へやら  子瞳
   




==============================

(ご注意)
このブログに掲載されている広告は、全てブログ会社が掲載しているもので、私とは一切関係ございません。        /Sido
# by sido-nikki | 2018-09-10 00:47 | 心に残ること | Comments(0)

衣被



秋の味覚の一つに、衣被(きぬかつぎ)がある。

実は、この衣被というものを初めて目にし、口にしたのは、なんと四十代も後半になって東京に転勤してからのことだった。(北海道では芋といえばジャガイモが主流)

              ●

それは部署の飲み会の流れで、その日の一次会の幹事だった若手の一人を労うために行った小料理屋の、たしかお通しとして出てきたように記憶する。

「きぬかつぎ」というどこか床しい名のそれは、頭を切って皮を摘んでつるりと剥いて食べやすくしてあるだけの、要するに小芋を蒸したものだった。
              ●

だが、それに、ちょんちょんと塩を付けただけの、なんとも素朴なその味が気に入った。

名前もよいが、味もいい。

それからは、秋になって小料理屋で目に入ると、すぐに注文するようになった。
              ●

私は、いわゆる「関東の一つ残し」という、あの暗黙のルールってのが昔から苦手だ。

だから、皿などにいつまでも何か一つ残っているそんな時には、率先して若手に勧めて、それでも遠慮しているなら、もったいないから戴くよ〜!と宣言してさっさと食べていた。

衣被は、そんな見栄を張るほどのものでもなくて、余計な面倒があまりないのもいい。



      衣被ひとつ残しのいやらしく   子瞳
   



==============================

(ご注意)
このブログに掲載されている広告は、全てブログ会社が掲載しているもので、私とは一切関係ございません。        /Sido
# by sido-nikki | 2018-09-05 21:33 | 日々のこと | Comments(0)

いよいよ九月



月が変わって、今日から九月。

だからといって、なにがどうということもないのだけれど。

それでも、なんとなく・・・。



     かはりなき朝のやうでも葉月過ぐ   子瞳
   



==============================

(ご注意)
このブログに掲載されている広告は、全てブログ会社が掲載しているもので、私とは一切関係ございません。        /Sido
# by sido-nikki | 2018-09-01 20:37 | 日々のこと | Comments(0)